保険に投資はお得?投資としての終身保険とは

保険 2018年7月25日


 
「貯蓄型の保険に入れば、万が一の事態にも備えられるしお金も貯められる」テレビCMや保険のセールスでよく聞く言葉ですよね。確かに、保険にお金を預けていれば、定期預金よりも高い利回りを期待することができますし、万が一の事態に陥っても保証金を受け取ることができます。

 
でも、本当にお得なのでしょうか?今回は、投資としての保険加入には、どのようなメリットやデメリットがあるのか解説していきます。

 

保険に投資している人は損している!

結論から言うと、終身保険で資産を増やすことは損になってしまいます。ライフネット生命の出口社長を始め、多くの専門家も資産運用で終身保険に入るのはもったいないという見解を示しています。

 

では、投資として保険に入るのは何が良くないのでしょうか。その主な理由として、利回りが小さいということがあげられます。

 

・貯蓄型保険の利回りは小さい

終身保険をはじめとした貯蓄型の保険は、投資の対象としてはあまりにも利回りが小さいです。
多くの保険会社は、20歳から40年間保険料を払い続けるとすると、最終的に払ったお金のだいたい120%ほどになって返戻金が返ってきます。

 

このお金を積み立て投資で考えると、年利1.1%ほどで運用したのと同じ計算になります。1.1%という年利は決して高いとはいえず、資産を増やすという目標から考えると大変非効率なものになるのです。
 

 

資産を増やすなら投資信託が圧倒的にお得

資産を増やすためにお金を積み立てていくならば、投資信託にお金を預けたほうが圧倒的にお得です。なぜなら、投資信託はリスクが低く安定したものを選んだとしても、年利3%ほどで運用することができるからです。

 

年利が2~3%違うと、月に1万5,000円ほど積み立てている場合、数百万円の開きが出てきます。そのため、投資としてお金を積み立てるならば保険よりも投資信託を選ぶのがオススメです。

 

しかし、終身保険には死亡時の保険金が含まれているため、万が一のことがあったらのことを考えると、終身保険と投資信託を簡単に比較することはできませんよね。
ここで有効なのが、掛け捨ての死亡保険です。ここからは、掛け捨ての死亡保険をどのように活用するのか、解説していきます。

 

投資信託と掛け捨て保険を組み合わせて賢く資産を運用

多くの終身保険は月に1万3000円ほどの保険料を支払います。一方、掛け捨ての死亡保険は月々3,000円程度の支払いが多いです。ここで、死亡保険と投資信託を組み合わせて運用したらどうなるでしょう。死亡保険には3,000円支払い、投資信託に1万円を回して資産を運用していきます。

 

投資信託は年利3~4%ならば手堅く運用することができます。すると、運用して増えた資産から掛け捨てで払ったお金を差し引いても、手元に残るお金は組み合わせで運用したほうが多くなる計算になるのです。

 

多くの専門家は「保険と投資は別で考えたほうが良い」といいます。掛け捨ての保険は手元にお金が残らないためもったいないと考えている人も多いですが、うまく使えば貯蓄型の保険よりも有効に使うことができるのです。
 

 

投資信託はそんなに信頼して大丈夫?

投資信託ならば終身保険よりも資産を増やすことができるといいました。しかし、投資信託には元本割れのリスクがあります。

 

元本割れとは、金融商品の価格が変動して、購入代金に充てた額よりも売却した際の代金が下回ってしまうことです。投資信託は低リスクとはいえ、景気の変動など外的な要因で元本割れを起こしてしまうこともありえます。

 

一方、終身保険は保険会社が倒産しない限り損失が出ることがないため、できる限りリスクをとりたくないのならば終身保険を選ぶという判断も悪くはありません。

 

終身保険は流動性が低い

終身保険は元本割れしにくいといいましたが、自身の理由で途中解約した場合は話は別です。多くの終身保険は払込が終了するまでに解約してしまうと、返戻金が払った分より少なくなってしまうのです。つまり、途中解約した場合元本割れしてしまうということになります。

 

ということは、終身保険は一度払うことになったら最後まで払い続けなければ損をしてしまうということです。一方、投資信託は途中で売却してしまえばそこまでの利益が確定します。もし、どうしてもお金が必要になった際には臨機応変に対応できるのです。

 

投資信託はいつでも現金に変えることができますし、掛捨ての死亡保険も一度ストップしてしまえば、緊急時にも損することはありません。
お金の流動性で考えるならば、投資信託と掛捨ての保険の組み合わせのほうが優れていると言えます。
 

 

メリットデメリットを知って保険を賢く使おう

終身保険は資産を増やすという目的の投資対象としてはあまり適していません。年利が低いうえに途中解約できないため、流動性が悪いというデメリットがあります。しかし、分散投資の一つとしてとらえるならば、外的要因で元本割れするリスクも少ないので悪くはないでしょう。
あくまで、資産を増やすことを考えるならば、投資と保険を分けて考え、投資信託と掛け捨て保険を併用するのが賢い方法です。

Money Onword編集部

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